Android騒動

そういえば何か書こうと思って忘れていたんだった。

http://www.kroah.com/log/linux/android-kernel-problems.html

Linuxカーネル開発者としては、Androidカーネルパッチがいつまでたってもまともにマージされる気配がなければ、「もう古いし捨てちゃおうか」と思われても仕方がないと思う。GregがAndroidのドライバを切ったのも宜なるかなというところ。Androidの開発者に悪気はなかったんだろうけど。「Don't be evil」とはいうが、GoogleAndroid開発者は、何もしないことが時としてevilと受け取られることも意識したほうがいいと思う。

Linuxカーネルにフリーライドするのは簡単だし、その成果を勝手に公開するのも簡単だけれど、Linuxのメインツリーに還元するのは至難の技だ。でもLinuxオープンソース的手法で作られていることに価値がある。メインツリーの開発者に説明して、その成果が本当に価値があることを納得させ、コミュニティへ還元することこそ本当に価値のある行為だ。明らかに、Androidそのものの開発に価値はあるとは思うけど、いつまでもメインツリーからフォークしたままGoogleの資力の下開発が進められるのであれば、それはもう、GoogleLinux開発コミュニティにとってevilになったということなんだろう。

そしてこのことは、多くの開発者が踏んできた(今も踏んでいるところはあるが)轍である。LKSTとSystemtapの開発に携わった(今もそうなんだけど)人間が言うのだから間違いはない(笑)。

それでどうやってこの火を消せばいいのでしょうか・・・。