djprobeマージ

V10にしてようやくマージされた。長かった。これからまだしばらくは安定化が必要だけど、とりあえず一区切りついた。
今回のパッチその物は去年の6月からだから10ヶ月モノだ。
だが待ってほしい。Djprobeその物についてはOLS2007で発表している。もちろん発表の前に構想があり、試作があった。それはいつか。なんと2005年だった。
つまりdjprobeの試作は、2005年にkprobesがマージされた直後から始まっているわけで、実のところプロジェクトとしてみたら5年かかったわけだ。その間にいろいろと実装は変わった*1ものの、x86上での基本的な仕組みはほとんど変わっていない。当時の説明スライドがそのまま使えるのではないかと思うぐらいだ。

さて、次はperf probeの機能追加を考えねば。

*1:実際にはx86の命令デコーダがついたり、rip相対命令を含めたx86-64をサポートしたり、kprobesを自動的に最適化するようになったりしたために、関連コードを含めるとかなりの規模になった。